毎年恒例の盲導犬育成支援盲人ゴルフ大会が、9月28日(月)に御殿場の富士平原ゴルフクラブで開かれました。この盲人ゴルフ大会はもともと、盲導犬を育てる資金を集めるためのチャリティゴルフ大会として6年前に始まったものです。
誰でも失明するといろいろな事ができなくなります。しかし、一番つらいことは自分の好きな所へ自由に行けなくなることです。行動の自由を奪われてしまうと、見えなくなっても頑張って生きていこうという、その人の意欲さえなくしてしまうのです。
私は白杖なしにはまったく歩けない全盲なのですが、白杖を使って歩くことを習ってからは、電車やバスを乗り継いで、仕事やゴルフの練習に一人で行けるようになりました。つまり視覚障害者でも、白杖や盲導犬を使って歩く訓練(歩行訓練)を受けることで、一人で歩くことができるようになり、その人の世界も広がるわけです。
歩けるようになると、世界が広がるとともに、目が見えなくても生きていけるという自信にもなります。今までやっていた仕事に復帰したり、新たにマッサージなどの資格をとって開業することもできますし、スポーツやレクリエーションにも熱心になることができます。
しかし日本では、現在830頭余りの盲導犬が使われていますが、この数は欧米諸国に比べて少なく、盲導犬を希望していても、待たされている視覚障害者も多いそうです。
白杖も盲導犬も、視覚障害者にとっては歩くための道具ですが、その道具をどう活かしていくかは本人の努力にかかってきます。今年の第6回盲導犬育成支援盲人ゴルフ大会でも盲人ゴルファーのうち3人が盲導犬を連れて参加しました。18ホールの部で優勝された黒羽根さんもそのうちの一人です。
この盲人ゴルフ大会を主催している(財)日本盲導犬協会では、単に盲導犬育成資金集めのためのチャリティゴルフ大会を開催するのではなく、盲導犬や白杖などを覚えて自立していこうという視覚障害者の社会参加のためになればと、一般のチャリティゴルフ大会だけでなく、盲人ゴルフ大会も併せて開催しています。
そして盲人の人たちがゴルフにチャレンジするのならと、多くのプロゴルファーがボランティアとして参加され、毎年盲人ゴルファーにレッスンなどをしてくださっています。
この盲人ゴルフ大会がマスコミに紹介される度に、ゴルフをしてみたいという視覚障害者も増え、現在VIG日本視覚障害ゴルファーズ協会の会員は全国で120名になっています。