こころにそよ風


 

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コラム「こころにそよ風」

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■インパクトの感じ (1999/3/19)

2ピース、3ピースのソフトボールと呼ばれる柔らかいボールが今はよく売られています。目の不自由なゴルファーには、このボールの堅さや柔らかさという感触はとても大切なものとなります。

目が見えない人がゴルフをする時にインパクトの感じをつかむのは、グリップから伝わるボールの感触とインパクトの音です。晴眼者がプレーをする時にも、ボールのインパクトの感触と音は確かに感じることができるのですが、やはりそのような触覚的な情報よりも、目から入ってくる視覚的な情報の、その圧倒的な量の多さにはかないません。

これは心理学的では“視覚優位”という少し難しい言葉で言われます。人類が進化してきた過程において目の機能の進化は、人間が本来持っている五感の中でもっとも使われるように進化したわけです。

さて、ソフトな打感のキャッチフレーズで売られているソフトボールは、より遠くに飛び、またスピンもかかるということで使う方も多いのですが、私はあまりこの様な柔らかいボールが好きになれません。

なぜなら目で見てゴルフを楽しむことができない私には、ある程度ボールに堅さがないと、インパクトの時にグリップから伝わってくる感触や音が感じられないからです。

よいスイングから生まれるボールの球筋が見えないかわりに、よい感触や音が感じられ、パートナーにナイスショット!あるいはナイスオン!と言われたときに初めて、そのスイングが頭の中に刻み込まれて、それがとても大きな感激となります。

ボールの堅さや柔らかさだけでなく、クラブヘッドの素材や形状によっても、インパクトの際の感触や音は違ってきます。しかし、最先端の素材で作られたボールやゴルフクラブは、必ずしも盲人が触覚や音でゴルフを楽しむことに向いているとは限らないのです。

 


(C)1998-2003 Visually Impaired Golfers of Japan, Michio Ito, Manabu **Springwater** Shimizu
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