昨年、横浜に在住の女性からこんな電話をいただきました。
その方は米国カリフォルニアから帰国したばかりで、日本にも目の不自由な人がゴルフをできる機会があるのでしょうかというお問い合わせでした。
それまで在住していたカリフォルニアのパームスプリングスGCで開催されたペイン・スチュアートを追悼するチャリティゴルフ大会で知り合った視覚障害のあるアメリカ女性から、日本でもゴルフを楽しんでいる盲人がいるということを聞いて、ぜひボランティアをしてみたいということでした。
ペイン・スチュアートといえば、不慮の飛行機事故で亡くなった、日本でも人気のあったアメリカ人プロゴルファーです。彼のトレードマークと言えば、もちろんニッカボッカ姿です。ですから、この故ペイン・スチュアートを追悼するチャリティゴルフ大会も、参加者全員がニッカボッカを着用してゴルフをプレーするという変わったスタイルで行われたそうです。
以前ニッカボッカについて、清水学さんのコラムの中にこんな話がありました。「ニッカボッカは単なる流行ではなく、プレーでごまかしをしませんよという宣言でもありました。予備の球をズボンのポケットに入れ、そのポケットに開けた穴から地面に落としてごまかすというようなインチキを私はしません、という宣言なのです」
また、これも受け売りなのですが、昨年見た映画『バガー・ヴァンスの伝説』の中で、キャディをするハービー少年が「自分にペナルティを課するスポーツなんて、ゴルフしかないんだ」とゴルフのフェアプレの素晴らしさを語っていた場面もありました。
さて、盲人ゴルフの場合、プレーヤーとパートナーが1つのボールを共同作業でプレーをしていくことになります。この時のフェアプレーとはどういうものでしょう。次回はこのことについて書こうと思います。